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2011年5月11日 (水)

Billy Sheehan 一路浜松ヘ

Billy Sheehan が~~、浜松に~~、キターーーーっ!!

Rockyです。若干ノリが軽すぎる始まりで各方面から怒られそうですが、そうなんです。日本公演を終えたBillyが、次の訪問国の中国へ旅立つ前に、浜松に来てくれました。

日本公演でお披露目されたSonic Blue のAttitude Limited3ですが、浜松のヤマハミュージッククラフトで製造されています。 今回は、BBで採用されたスプラインジョイント、また新しく開発された機構である斜め45度のボルトジョイントが盛り込まれていることもあり、工程をBilly自ら説明するビデオも撮影してきました。

して、いきなり工場の玄関前で。

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各工程を真剣な眼差しで見つめる御大、Billy。

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そして、まさに絶賛生産中のパーツ。

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ボディーのみ、NCのマシンで木を削り出していきます。 Billyも思わず撮影。

お次は、スプラインジョイントの工程です。接着剤を塗って、音の伝導を高めるスプラインをはめ込むのですが、

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スプラインの拡大版です。ぱっと見、ガリガリ君のアイスの棒のようにも見えますが、この木の材質はメイプルで、硬い木を使っています。これも、ちゃんと理由があって、よりボディー全体に音が伝わるようにあえてのメイプル!になっています。

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このスプラインジョイント、BB2024シリーズに採用し、好評価を得たことから、今回のLtd3の開発段階でBillyにも相談しました。 Billyも、すでにBBの開発段階でこちらのスプラインジョイントは高い評価をくれていたこともあり、プロトタイプでの最終評価を経て、採用が決定しました。

そしてスプラインジョイントと、もう一つ、下の写真ですが、ボディー側のボルトだけ、ネックに垂直に入っていないものがあると思います。 こちら、斜め45度の角度で、ネックとボディーの接合をより強固にしています。 このボルトが、ネックを少し引っ張る形で剛性が非常に強くなっているんですね。ピックアップを小型化し、ボディーとネックの接着部分が広く大きくなったことでこの「斜め45度」が活きてるんですね。

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心地よいサスティーンが得られるのと、やはり音がタイトになることで、Billy Shehhanサウンドの特徴を際立てています。

で、私も初めて工程を見ました。 こうなってるんですね。やはり正確な角度でボルト穴をまず開ける必要があるので、ボディー自体をこのように固定しているんですね。 

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あとは、A.R.E.そしてI.R.A. ですね。 こちらは、過去のBBの記事(BBを熱く語るっ!編→こちら)を見て頂きたいのですが、やはり効果はあります。しかも、今回は運よく、A.R.E.処理中の釜から、木材が出てくるところに立ち会えました。 YMクラフトの加藤さん曰く、「これはなかなか立ち会えないですよ!」とのこと。 化学薬品を一切使わず、高圧水蒸気処理を行っているのですが、思わず私も、ちょっと匂いをかいでみたり、手で触ってみたり。(子供かっ?)

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やはり、いろいろ手間かかってます。 設計者の伊藤と、Billyと新橋の某中華料理屋で仕様の話をしたことや、ARTで数台のプロトタイプの比較をしてもらったり、時間もかかりましたが、こうして YMクラフトで生産が始まっているのは、とても嬉しいです。

ご存知YMクラフトは、ヤマハのハイエンドギター、ベースを製造している工場で、クオリティーの高さは折り紙つきです。音、仕上げにこだわる方は、ぜひYMC製のギター、ベースを試奏してください。「必ず違いがある」とBilly Sheehanも言ってくれていました!

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左は、YMCで工場の方々と。そして右は、我々ギタードラムなスタッフ with Billyの写真です。

滞在中に時間を取ってくれたBillyに感謝そして、月末の出荷で大変な時期にご協力いただいたYMCの皆様、改めてありがとうございました。

短い滞在ではありましたが、とても有意義なHamamatsu Tripでした。

というわけで、Attitude Limited3 とても熱いです!